2020.6.1 郷に入っては郷に従う!?

緊急事態宣言が解除され、大阪はコロナ感染陽性者の数も非常に少なく、一安心といったところである。しかしながら様々な店舗や会社が再開され、人の動きも以前同様激しくなりつつある。北九州市では小学校がクラスターになったなどとこれまでとは違った感染者の発生の仕方が起こりだしているところもある。どこまで感染の予防をすれば良いのかと最早思考回路が破壊されてしまうような感染の仕方である。大阪市や福島県の小学校では子供たちにマスクをさせた上にフェースガードまでさせるといった異常な光景をニュースで見た。これはやり過ぎ。全く飛沫感染やフェースガードの意味を理解していない。真冬にコートの上に更に無理矢理セーターを着ているようなものである。元々感染者のくしゃみや咳による飛沫が、検査や看護している医療従事者の目、鼻、口に直接かからない為の防御として、口、鼻はマスク、眼はゴーグルを使用していたが、ゴーグルの調達が間に合わない為、フェースガードが考案された。幸いにも、これなら、眼以外に露出している顔へのウィルスの付着を防止できるので好都合である。にも関わらず、椅子に座って授業を受けているマスクをしている子供たちに、更にフェースガードを装着させて授業を受けさせるなど、非常に馬鹿げたことを馬鹿な大人が子供にパワハラを行っているとしか言いようがない。また、マスク無しの感染者がくしゃみや咳をした場合の飛沫距離が2Mということであるにも関わらず、マスクをした上に2Mの距離を空けるなどお門違いである。肩がぶつかり合うような商店街などは別として、ただ散歩をしたり自転車に乗るのに何故マスクが必要になるのか。マスクをしてジョギングしている人を見ると不思議で仕方がない。これも結局は、無症状の感染者からの飛沫感染を予防する意味を専門家が説明したことを、頭の悪いマスコミが勝手に尾ひれを付けてしまい、重要な知識を台無しにしてしまったわけである。TV出演の専門家も最早敢えて否定はせず、内心呆れ返っているものと思われる。私も、小梅と散歩に出かける時、マスクをせずに歩いていると、わざとらしく対面から来る人が遠ざかっていく場面に遭遇するので、馬鹿らしいとは思いつつ、時々マスクを付けて散歩するようにしている。『 郷に入っては郷に従う!? 』 なのである。コロナ感染症が恐ろしく、不安で憂鬱なこの時期が一日も早く収束することを祈るのは万人みな同じだと思うが、私は、それ以上にマスコミに洗脳され、おかしなことを大半の人がしていることが一日も早く収束することの方を強く希望する。飛沫感染の予防は、感染者(取り敢えずは全員)がマスクをすること、感染者(取り敢えずは他人)と10~15分以上1~2M以内で会話をしないことで十分。今となれば、これだけ正常者もマスクをしてれば飛沫感染など考える必要性は低く、接触感染のことをもっともっと重要視するべきと言いたい。クラスター発生は殆どが飛沫感染であって、マスクせず長時間向かい合ったり、隣り合ったりして会食やスナックに居るからであって、それ以外は感染経路不明の接触感染である。電車のつり革や手すりからの接触感染が結構多いのではと思われる。電車は三密ではあるが、マスクを皆していて会話もないので比較的安全なんて馬鹿なことをいうマスコミ評論家?がいるが、接触感染で最も危険な場所の一つと思われる。この電車や職場、店舗でウィルスに触ってしまったのでは?と不安になる必要はない。逆にウィルスに触って手に付いているものと考えた方がいい。しかし、接触感染も恐れすぎる必要はない。たっぷりウィルスが手に付いていても目、鼻、口に持ってくる前にアルコールや次亜塩素酸水消毒、あるいは石鹸で十分な手洗いをすればリセット(除去)されたことになる。出来れば、自分の手が触れそうな腕、肩あたりの洋服にアルコールや次亜塩素酸水を霧吹きなどで消毒してやればもっと良い。今、もっとも危惧していることは馬鹿な大人がフェースガードをして街を歩きだしてしまうことである。

2020.6.17 インベーダーゲーム

先日、卒業高校の同窓会報が郵送されてきた。 その中に、クリニックに通院されているTさん(女性)の写真が掲載されていた。 丁度、その 3~4日後に診察に来られたので、「 Tさん、同窓会報に載ってましたね 」。 「 先生、暫く忙しくて疲れました。 毎年、同窓会を開いていて、私は毎回幹事をしています」 と言われた。「 そうですか、僕は32回卒業ですがTさんは?」。 「 私は3回卒業です 」。大先輩である。 他にもOさん(男性)、Uさん(男性)、Kさん(男性)を始め、大先輩が患者さんとして何人もお越しになられている。 10年ほど前には英語担当の恩師がカテーテル検査を受けにお越しになられた。「 毎年の同窓会って凄いですね 」。 「 どんどん人数が減っていきます。いつまでできるか・・・」。 「 そういえば私の同期の同窓会も数年前にあって、来年還暦祝いの同窓会をするとか言ってました。」 当時460人の同級生(男女共学)で毎年東大、京大、阪大、国公立医学部を合わせて130~140人ほど輩出していた。皆、凄かったな~と覚えている。 残念ながら今では中高一貫の私立学校に押され、その面影すらなくなってしまった。 高校時代といえば、思い出の一つとしてインベーダーゲーム(スペースインベーダー)がある。 もう、40年ほど前になるのだが ゲームセンターや喫茶店で100円硬貨を投入して侵略してくるインベーダーを目掛けて撃ち落とす単純なゲームである。 名古屋撃ちとか、途中で現れるUFOを侵略してくるインベーダーの隙間をぬって23発目、その後は15発目で撃ち落とし高得点を競うなどちょっとした技があって、腕を上げれば 100円で1時間ほど繰り返し遊べるといったシューティングゲームである。 高校は堺東駅の東側5~6分のところにあって、クラブ活動のない放課後に、駅西側の銀座商店街のゲームセンターに寄っては友人と競っていた。時には、授業を抜け出してゲームセンターに行ったこともあったが、こんな時は後で担任教師から注意されるのも面倒と考え、自分の机といすを隣の書道室に運んで存在を無くして行くことにしていた。 残された同級生は空間を詰めて協力してくれた(笑)。 定期試験が終わる当日朝には、話のわかる父親が100円玉を20枚ほどくれ、友人と一緒に試験が終わって駆け込んだことも懐かしい。 インフルエンザ(当時は流感)が流行ったときは、あと一人休めば学級閉鎖というときに、自分が職員室へ行って発熱(仮病)を申告して早退。 学級閉鎖となり、友人とそのままゲームセンターに行ったこともあった。 今の時代ではあり得ないことなのかもしれないが、昭和の古き良き時代の一幕であった。 今、このゲームがあれば、100円でどれくらいの時間持たせることができるだろうか。